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2022/12/30

「紡」

いやぁ、今年も一年早かったです。

1月から怒涛の日々で、新しい体制とスタッフと、新しいプロジェクトと、、、

 

そのお陰で、今年も過去最高売上と利益を達成することができました。

これも、多くのクライアントと情報を下さる同業他社様、金融機関様のお陰です。

そして、一番はガーネットの役員やスタッフのお陰で走り切ることができました。

 

16名で年商63億円、経常利益2.9億円。

 

それでも、私は反省ばかりです。

成長する度に自分の未熟さに気付かされます。

 

今年一番気付けたことは、「何のために何かをするのか」です。

 

例えば、

「なぜガーネットを大きくしたいのか?」

「なぜ経営者をしてるのか?」

「なぜ100億円企業を創りたいのか?」

 

もっと大きな括りで「人生をどう生きたいのか?」です。

 

皆さん心に思い浮かべてください。

「あなたはなぜその仕事をしてますか?」

 

人によっては、「何故、成功したいですか?」

 

そのシンプルな質問への答えに、今も未熟な私は多くの理由をつけてきました。

 

「業界をアップデートする」

「世紀を超えて存続する企業を創る」

「京都最大の不動産テックカンパニーを創る」

 

どれも私にとって迷いない答えです。

ただ自問自答の日々の中で、それは全て手段であり、答えはもっとシンプルであると気づきました。

 

それは「人生を豊かに生きる。」です。

 

すごくシンプルな答えで、その答えは皆さん共通なのではないでしょうか。

 

ただ、この答えを知り、そしてそれをしっかりとした軸に生きていくにはとても難しいのです。

 

資本主義の日本では、とても巧妙に目的と手段が入れ替わってしまいます。

 

以下は、朝礼後にスタッフに対して送ったメッセージの一部です。

あっ、ちなみに長いので覚悟して読んでください。

 

『Note all(スタッフのみんなへ)

長文なので、以下読む読まないは自由です。返信不要です。

先ほどの朝礼で説明不足だったので、補足すると。

「自分の人生を自分のために使う」というのは、今日例え話にした、自分のために買う300万円の時計のようなもの。

「自分の人生を豊かにする」というのは、今日例え話にした、中野屋ラーメンへの300万円の出資のようなもの。

同じ金額でも、豊かさが違う。
私利私欲は一瞬の満足で、明日には消えてる。

当然のことですよね。みんな知ってると思うけど。

ただ、人はいつのまにか「目的」と「手段」が入れ替わってしまうときがあります。

俺が京都でお世話になってる会長は、資産数百億円ありますが、いつもコンビニで1人でお酒を買い、寂しかったらたまに僕に電話がきます。

でも僕がその会長とお会いしたのは、ここ数年のことです。関係はそれくらいです。歳の差は40歳近くあります。

本来なら、もっと長く付き合いができて、もっと同年代で話し合える方がいたのではないでしょうか。

そして、いつも「今自分が資産をいくら持ってるか」「影響力がどれだけあるのか」「何かビジネスの面白い話ないか」の話をされます。

人の価値観はそれぞれなのですが、ここで言いたいのが、さっき伝えた目的と手段が入れ替わってる状態なのだと。

その会長の経営手腕は確実にすばらしく、そしてより多くの雇用を生み出しており、本当に尊敬します。

俺も資産をもっと築くと決めてますし、憧れます。

ただ、それはなぜ憧れるか・資産を築くかと言うと、資本主義で生きるにあたり、それだけ周りに資産を通じて、安定や体験、そしてチャンスを渡してあげれるからです。
それが自分の人生の豊かさにつながるからです。

話を聞いていると、会長も本当に小さい頃苦労されたんだと思います。
そこから脱却して、幸せになるために苦労されたのだと。
その途中で、人生を豊かにすることの意味が変わってしまったんじゃないかなと。
それと向き合える時間が少なかったんじゃないかなと。

そして、最近流行ってる「資産使い切って死のう。」みたいな話が経営者仲間では沢山あります。

中には「経験と人との大切な思い出だけが死ぬ時に持っていける」と本質を教えてくれる先輩もいますが、

多くの人は、「自分の人生豊かにするため」に、起業して資産を築いたのに、「これだけ苦労して作った資産は使い切って死なないと勿体無い」が、いつのまにか目的になってます。

これ客観的にみたらわかるけど、本人だと中々分かりづらいです。そもそも俺も何度も修正・反省してます。
なぜかというと巧妙に「それが幸福に繋がるんだ」と錯覚するのが、資本主義経済だからです。

そして、そもそも今俺が言ってることが、人生を豊かにするに直結するかどうかなんてわからないですし。価値観もあります。
俺も自分のためにいい生活はしたいし、着たい服を着たい。

ただ、唯一確かに言えるのが、明確な目的と優先順位を決めておくことが大切だということと、共有できる人が自分1人ではそれは実現しない、もしくは本当の意味での豊かさは生まれないということです。

極端にいうと宇宙空間に自分1人だけ存在してても、戦争で自分だけ生き残っても幸せなのか。

今激動の時代に突入してます。もうあと20年も経たないうちに和牛なんて食べれなくなるかもしれない。
豊かさよりも、生きることで精一杯になる人が溢れかえる時代になる。
宇宙に行ける人も入れば、現実逃避でメタバース空間で生活する人もいます。
電気も通ってないアナログ生活に帰る人もいます。
絶対来ます。

その時、みんなも迷走するときがあると思います。
言っておきます、確実にあります。
その時、少しでも「生きる意味」に立ち戻れるように今回伝えました。

そして、五大欲求はもう古くて、自分のマインドマップを今一度整理、アップデートできる機会にしてもらえればと思います。

人生の最後を想像したときに、振り返ってみたとき、本当に自分の人生を豊かにできるものは何なのか、考えてみてください。

そして、沖縄でヒッピーやるなら別ですが、綺麗事抜きで、資本主義で生きていくためには、安定性という収入源を持たなければ、その安定性を求める日々に振り回されることになります。

いわゆる土台であり基礎です。
それは資本主義で生きる以上、必ず必要です。

俺は今さらエアコンもない、ウォシュレットもない、キャンプ生活のような環境での生活は継続できないし、憧れないので、その生活は求めてるものではないですし、大切な人や仲間と自分の好きなものに囲まれて生きていきたい。

それを可能にできる手段として、日本=資本主義で生きていくにあたり、この会社を通じて「人生を豊かに」していこうと思います。
そのために自分自身常にアップデートしていこうと思ってるので、みんなにとっての少しの新しい気付きになればと、このメモを書いてます。

今一度、自分の人生のマインドマップを作ってみてほしいなと思います。

返信不要です。』

 

これがスタッフに送った内容です。

成長すればするほど、危機感を感じる世の中です。

 

だから、目的と手段がいつの間にか入れ替わってしまう時があります。

気づかずに。

 

なので、それをブラさないために、2つ自分の心に刻みました。

「人生を豊かに生きる」

その目的を軸に選択する。

仕事も、人間関係も、家族も、全て。

 

元々、人の悪口も陰口も言わないタイプで、すごくポジティブなのです。

尚更、この軸がしっかりしていると全部説明できます。

その行為が、「自分の人生を豊かにしてるのか。」ということ。

 

そして、その人生を豊かにするのは、人によって違うということ。

人によっては、人間関係の比重が多かったり、承認欲求が多かったり、社会貢献などなど。

それが価値観だと。

 

その上で、もう一つ学んだこと。

毎朝毎晩の神棚と先祖への手を合わせるタイミングで感じたことがあります。

 

私はいつも毎朝「今日もこの人生をくださりありがとうございます。生まれてきて本当に幸せです。この頂いた命を今日も大切に生きて参ります。」と心の中で伝えます。

毎晩「今日も素晴らしい人生をくださりありがとうございます。家族と社員をお守りくださりありがとうございます。」と心の中で伝える。

 

その瞬間、すごく心が満たされます。暖かくなります。

学んだことは「今この瞬間にすでに幸せだ」ということと、人の幸せを願ってる時に「自分の心は幸せを感じる」のだと。

 

こんな当たり前のことをやっと「言葉」で明確に言えるようになった一年。

 

子どもと一緒です。

熱したやかんに対して、親がどれだけ「熱いから触らないこと」と子どもは知識では知ってても、触って初めて経験になる。

「なるほど」と腹落ちして初めて身になる。

 

まだまだ本当に未熟な私ですが、周りの方々から学び、経験し、今は心からそう思える。

 

京都では一番勢いがある不動産ベンチャーとしてガーネットが挙げられます。

だからこそアンチもいるでしょうし、気に入らない方もいる。

その何倍も応援してくれる方や、先輩、後輩、仲間もいる。

 

全部が自分にとって必要なのだと。全てのことがより成長することができ、謙虚に実直に、そして真摯に生きるために。

 

皆さんにとっての新しい一年が本当に幸せな一年になることを心より願っております。

 

今年は一年ありがとうございました。

来年もどうぞガーネットスタッフ一同よろしくお願いします。

 

株式会社ガーネット 中野拓磨