株式会社ガーネット | GARNET Co., Ltd.株式会社ガーネット | GARNET Co., Ltd.

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  1. 明けましておめでとうございます。
2020/01/01

明けましておめでとうございます。

皆様明けましておめでとうございます!

 

2019年は本当に激動の一年でした。

反省も多く、そしてその分成長もできた一年です。

 

経営者としてもそうですが、人としてどうあるべきかを問われた一年です。

 

山あり谷ありというのは、どの人の人生でもあるのだと。

そして、その山の高さに、谷の深さは比例し。

その谷の深さが深ければ深いほどに、山の高さは高く大きくなるのだと。

 

どのタイミングでリタイアするか?

諦めずに進むか?

 

それ次第で次の山を登れるかも決まるのだと。

 

要するに、常に挑戦し続けることが大事で、それができるかどうかは自分次第ということ。

諦めるか、退路を断って進むか。

 

去年は会社の動きもたくさんありました。

美容事業としてgranada株式会社が出来たり、

 

飲食事業も分社化し、JEWEL FOODS株式会社が出来たり、

 

そして、一番はゲストハウス事業の売却です。

京都でのゲストハウス市場は2019年では、激動の一年でした。

 

供給過多と屋外帳場の設置義務など、法整備される中で増えるゲストハウスもあれば、廃業に追い込まれるゲストハウスも多く。

京都で規模拡大させていた私も、事業売却に伴いご迷惑をおかけした方も多かったと反省しております。

 

私自身は、バブルもリーマンショックも、そしてITバブルも経験したことがなく、この3~4年の京都の宿泊市場と不動産市場は、私にとって初めてのバブルに近いものがありました。

 

今では多くの方より、「ゲストハウスは今後どうすればいいか?」や「今ゲストハウスの建築を予定しているのですが、本当に大丈夫なのか?」など、ご相談頂き、私ほどの知識でも必要とされるのであればと、アドバイスさせて頂くこともあります。

 

たくさんの方が、ゲストハウスバブル、ひいては不動産業界に関連する市場の崩壊が、今年にはくるのではないかと。

私自身もそのときに、できることは何か?日々考えております。

 

2020年は多くの方が、株価の下落や、金融の引き締めによる中小零細企業の倒産件数の増加。

また、消費増税における消費率の低下などから、大きく不況になると予想されております。

 

事実、消費は低下するものの、ある業種によっては人件費は増加し、経営を余儀なくされている会社も多く、その業種の倒産件数は過去最多となりました。

 

私自身も、2019年は激動の一年で、「今何をすべきか」ということを常に考えておりました。

 

ゲストハウス業や不動産業や飲食業、美容業、人材紹介業など。

多岐にわたる事業展開に挑戦し、それと同時に成功や失敗を繰り返しながら、少しずつ見えてきたものがありました。

 

それが「軸をぶらさない」ということでした。

 

私自身、不動産畑で育ったこともあり、不動産においての収益化やリスクヘッジは得意です。

大きな痛手を負わずに、高収益を実現させることが可能です。

 

しかし、飲食や美容においては、「経営」はしておりますが、数字の面以外では「語れない」ことが多く、それが理由で「数字上の指示」しかできないことがありました。

 

何かあったときに私が「厨房にたつ」や「美容サービスをする」ことが出来ない中で、スタッフがフォローしてくれておりました。

 

要するに、経営すれど運営できず。数字はみれてもコントロールができないのだと。

 

ではなぜ「事業」を起こしたかといいますと、最初はこれです。

「色んな事業やってみたい」「飲食店舗やってみたい」「美容業やってみたい」

 

に尽きます。

要するに、「やってみたい=かっこいいよね」という未熟なところがあったのだと。

 

そして、人が集まり拡大をしていく中で「これをしなきゃいけない」に変わるタイミングがあります。

 

今までは自分の責任の範囲内。

しかし、多くの事業をすることは、それに関わる人も多くなる、

責任がとれる範囲ではなくなってくるのです。

 

独立してやっとそれがわかり。

4~5年もの時間を費やしました。

 

「やって無理ならやめる」

 

これも大いに経営判断として正解だと思います。

しかし、その選択ができる条件として「人が戻れる場所が必要」というのが、わかりました。

 

例えば、美容室を経営していたことがあります。

その事業は「先」を考えたときに、売却しました。

 

その判断は正解だったと考えております。

しかし、「美容」ではなく、「ガーネット」に付いてきてくれたメンバーもおります。

 

そのメンバーに戻る場所はあるかというと、「無いに等しい」のです。

 

いくらガーネットが好きだといっても、その子たちにとっては美容も「人生の中で大切な居場所」なのです。

 

美容がないガーネットでどう輝けるのか?

 

私は、色んな店舗や事業を開始し、終了しを繰り替えすうちに仲間が「戻ってこれる場所」をつくるという「スタッフのためのリスクヘッジ」が出来ていなかったのだと。

 

もうガーネットは「パブリックカンパニーにする」と決意しております。

 

でも飲食では「独立してお店を持ちたいんだ!」や「飲食の経営者になりたいんだ!」など、美容も同じです。

 

色んな理念や考え方がある中で、方向性を一致させることや「スタッフが戻れる場所」というのを作る必要がある。

 

もう「これやってみようぜ!」という「今」を考えることに、+アルファで「先」も考える必要がある。

 

そこで、何をすべきかを明確にし、「軸足をぶらさない」と自分自身に約束をしました。

 

それが「事業ごとにおける分社化」です。

 

ガーネットは「不動産業」を軸にパブリックカンパニーを目指す。

 

JEWEL FOODSとgranadaは「飲食業」と「美容業」を軸にプライベートカンパニーとして、展開していく。

 

各会社には、その道のプロを。

その会社での挑戦であれば、万が一失敗したとしても、帰ってこれる「場所」がある。

 

私がこの4~5年。

挑戦という文字で「振りまわりた数」から反省し、そして今年はしっかり「挑戦」できる年になったのだと確信しております。

 

「軸足をぶらさない」

 

遠回りしながらも、早めに実体験し、本当の意味がわかった言葉であります。

 

「今何をすべきか?」から「未来を見据えて今を何をすべきか?」と。

 

「気づくのが遅いよ」と言われることもあると思います。

これが中心にいると本当に気づきずらいのです。

この1年間自分と向き合い、やっと「中心の自分」を俯瞰的に見ることができてきました。

 

そして、もう一つはやはりこれです。

「人間こそが最重要資産である」

私は本当に人に生かされてきたと思ってます。

 

家族や友人、そして独立してからの多くの先輩方や取引先の方。

もっと言えば、この人生を下さった先祖や神様。

 

宗教的な話ではなく、本当にそう感じております。

 

そこにはいつも「人」がいて、その集団の中で生かされてきたのだと。

 

この「人」という部分をもっと大事に考えて、添ってみるべきだと。

 

なぜなら私自身が、会社のすべての「顔」であり、

そしてスタッフにとっての「旗」なのだと。

 

 

そう気づき、4~5年経って初めて「理念が大事」だと。

当然、今まで色んな経営本に書いてあり、読んできました。

 

理念だけではなく、多くの先輩方に、

「中野君それは~だからやめておきなさい。」

と事業展開する際に指導を受けました。

 

頭では分かっていましたが、「やるんだ!」と言って、結局やってきた。

良くも悪くも今に至った。

今ではその言葉が「心に刺さる。」

 

本を読んだ時も「会社にとって理念とは~なのだ。」

 

頭では分かっていました、形では作った。

作ったことで満足していた。

今ではその大切さが「心に響く。」

 

山高ければ、谷深し。

 

本当に勉強になった2019年。

一番お世話になって、ご恩をお返しできていない方もいる。

「振り回す」という言葉を、「挑戦」という言葉に置き換え勘違いしていた自分。

 

その谷底の中で勘違いに気づかされた1年。

 

また今年もいろいろとあるのだと。

 

日本の経済不安も訴え「日本は終わる」などの声もたくさんある。

でも山を「未来」を信じて挑戦する人がいる以上、「この国には未来がある。」

 

どこでリタイアするか。

どこまでやれるか。

 

この言葉を、未熟ながら経営して4~5年経ち、少しずつ理解してきた。

 

アメリカ流のバイアウト戦略。

それもあり。合理的で賢いと思う。

 

ただし、「信念」として日本流の「継続が力なり」という経営者。

というより「人としての生き方」。

企業にも日本にも「人がいる」ということ。

 

それを学び、バランスを測れる経営者になる。

 

谷深ければ、山高し。

僕が登り続ける限り、このグループには「未来」がある。

退路を断って、頂上を目指すんだと。

 

だからこそ今年はっきりと言えます。

 

明けましておめでとうございます。

本年もガーネットグループをどうぞよろしくお願いいたします。

 

令和 2年1月1日 元旦

株式会社ガーネット 代表取締役 中野拓磨